カナダに来てから怪しい毎日のように電話やSMSが…
知らない番号からの電話は出たほうがいいの…?
カナダでワーホリ・留学中のみなさんも一度はこのような経験があるのではないでしょうか?
今回は私がバンクーバーでのワーホリ中に電話詐欺に引っかかったけどなんとか助かったお話です。
タイトルの通り詐欺にはきちんと引っかかったのですが、最終的に送金を阻止できたのでこのお話しはハッピーエンドです。
しかしこれまでの人生で詐欺に引っ掛かったことがなかったし海外だしですごくテンパったので、今回の詐欺の手口や対処法も含めて皆さんにシェアしたいと思いました。
もしかしたら既に皆さんにも詐欺の一手が迫っているかもしれないので、この記事を読んで皆さんが同様の詐欺に引っかからないように願います!(切実)
オーストラリアでのワーホリを経て、現在カナダで2カ国目のワーホリ中のちいです!
わたしの経験が、少しでもみさなんの役に立ちますように☆
※追記:実はこの数ヶ月後にまた詐欺にあって本当に大金を失いました※
その時の経緯と手口もシェアしていますので、一度引っかかった私がなぜまた引っかかったのかを詳しく読んで、みなさんは本当にくれぐれも気をつけてください…。
詐欺に引っかかった手口
それでは早速私が詐欺に引っかかった経緯を順を追ってお話ししていきます。
今回引っかかった詐欺は2段階だったのではないかと私は思っています。
というのも1段階目に心当たりがあったからです…。
みなさんも既に一手目に引っかかっている可能性がありますので注意してくださいね。
① 郵便局からのSMS
まず事件当日の数日前に遡ります。
Canada Post(郵便局)から一通のSMSが届きました。
写真が実際に届いたSMSです。
翻訳すると、郵便物を届けに来たけど不在だったのでこのURLに飛んで再配達日を指定してください、という日本でもよくあるやつです。
ただここで怖いのが、何もオンラインで注文してなかったらまたいつもの詐欺のSMSかなと思ってスルーしていたのですが、ちょうど数日前に本当にAmazonでオンラインショッピングしていたので、なんの疑問も持たずにポチっとしてしまったのです。
今考えるとそういうオンラインショッピングの情報も流出してたりするという可能性はなくもないのかも…?完全に憶測ですが。
そして送られてきたURLは郵便局の偽サイトですが私は気がつきません。
サイトの指示に従って再配達日を指定して進んでいくと、次のページで、
「再配達には1.25ドル(確かこれくらいの金額)がかかります」という文言が。
カナダに来てすぐだったので、再配達にお金がかかるものなんだと思い込んでそのまま進んでいきました。
すると次にカード番号を聞かれ、暗証番号まで聞かれました。
流石に普通の人なら気づくのかもしれません。
ただ言い訳をすると、バイトの賄い中にこの入力をしていてそろそろ戻らなくてはならず、オンラインで注文してた商品もすぐ再配達して欲しかったし入力してしまったという経緯です。
ここまでが今回の詐欺の手口①です。
見事に引っかかってしまいました…。
② 銀行からの電話
さてそれから数日後、私は自分が詐欺に引っかかりかけているとは思いもせず、楽しい日々を過ごしていました。
そしてCIBC(私が利用している銀行)から一本の電話がかかってきました。
カナダに来て1ヶ月半、本当にほぼ毎日電話が鳴っていました。
聞いた話によると、ワーホリなどの短期滞在が多いため電話番号を使い回しているからが流出しまくっているという噂も聞いたことがあります。
そして電話に出てもいつも英語や中国語の音声ガイダンスだったので特に聞かずに切っていました。
しかし今回も英語の音声ガイダンスだったのですが、CIBCからだったということと、私の名前を言っていたので本物の銀行からの電話だと思い込みました。
CIBCです。[私の名前]さん宛の電話です。
今からSMSで6桁の番号をSMSで送るから、届いたらキーボードに打ち込んでください。
電話を切ると本物のCIBCからSMSが届いて1400ドル(日本円で15万円くらい)の振り込みが開始されたことが通知されました。
ここまでで何が起こったかを説明するとこんな感じです。
① 数日前の郵便局の偽サイトに入力した情報によって詐欺師に銀行アカウントを乗っ取られた
② アカウントを操作されてe-TransferでCA$1,400の送金を指定された
③ 送金のための6桁の番号を教えてしまった
⑤ 詐欺師の口座へ送金開始☆★☆
私の頭の中は完全にパニックで、少ししてからようやく自分が詐欺に引っ掛かったということに気がつきました。
こうして見事なまでに詐欺に引っ掛かったのでした。
送金を阻止した方法
冒頭でもお話しした通り、今回は詐欺に引っかかったけど何とか助かったお話しです。
何をしたかというとそれは・・・「送金のキャンセル」です。
私は日本の銀行でも振込みのキャンセルをしたことがなかったしそもそもテンパってるしで、
送金をキャンセルするという発想自体が頭に浮かばなかったのです。
人間の思い込みって怖いですね。
そんな私がどうやってキャンセルに気づいたのか。
その日は日本の運転免許証をBC州のものに書き換えるためにたまたま日本領事館に来ていました。
しかし何時間も並びたくなくて開館時間よりちょっと前に行ったので、もちろん領事館はまだ開いていません。
私は並びながらも既に自分が詐欺にあったと気づきテンパってソワソワしていました。
その空間にいるのはとても雰囲気の良いご夫婦と私の3人のみ。
もうこの人たちに聞くしかない!そう思った私はそのご夫婦に声を掛けて経緯を説明したところ、
旦那さん:送ったばっかりだったらまだキャンセル出来るかもしれないよ。
急いでCIBCのアプリを開いて送金履歴を一緒に確認してもらうと、そこには「Stop transfer」のボタンが!!!
そこからステップに従って無事に送金キャンセルが完了。
ちなみにキャンセルには3.50ドルかかりましたが、15万円と比べたらもうどうでもいい。
ということで今回は詐欺には引っかかりましたが、無事にキャンセルできました。
カナダ生活で詐欺にあわないために知っておいてほしいこと・対策
私が今回詐欺に引っ掛かったのはカナダに来たばかりで知らないことだらけだったことも原因でした。
そのため今回の経験を元に、のちに調べて皆さんも知っておいた方が良いだろうなと思ったことや対策になりそうなことをシェアしたいと思います。
CIBCは6桁の番号を絶対に電話口で聞かない
CIBCから掛けてきた電話に関しては、銀行員が6桁の番号を尋ねることは絶対にありません。
しかしこれにはややこしいことに、自分からCIBCに電話をかけた時には本人確認のために番号を聞かれることがあるのです。
そのため少しでも怪しいなと思った時には、一度電話を切って近くの銀行に直接行くことをおすすめします。
私は他の銀行を使っていないのでCIBCに限った話になってしまいましたが、基本的にはどの銀行でも怪しいと感じたら電話を切りましょう。
Canada Post(郵便局)は再配達をしない
そもそもカナダの郵便局は再配達をしません。
荷物が受け取れなかった場合には、近隣のドラッグストアに入っている郵便局に受け取りに行く必要があります。
その際には、不在票の配達住所と同じ住所が記載されている写真付きの身分証明書が必要となるそうです。
ただ私の経験上、不在時には100%でドアの外に置かれていたので取りに行ったことはありません。
もしかしたら大きな荷物だと郵便局に戻されるのかもしれないですね。
音声ガイダンスの電話は無視する
このような電話のことを「マーケティングコール」と言うそうです。
かかってきたら無視してすぐに切りましょう。
電話の音声を最後まで聞いたことがないのですが、音声の指示に従って今後かからないようにすることも出来るそうです。
しかし中国語で何を言っているかわからないことが多いので、私は毎回すぐに切るようにしています。
e-Transferの送金はキャンセルできる
CIBCの場合、手数料に3.50ドルかかりますが送金のキャンセルができます。
キャンセルの方法や送金までにかかる時間については皆さんがお使いの銀行のWebサイトに載っているので調べてみてください。
また送金時の秘密の質問の設定なども効果的だと思いました。
万が一引っかかってしまった場合には、送金履歴を確認して冷静に直ちにキャンセルしましょう。
クレジットカードを作る
ワーホリや留学の短期間だけだし、キャッシュカードにデビット機能もついていて困ることはないから作らないと言う人も多いかと思いますが、クレジットカードを作ることには以下の利点があります。
口座情報の流出による不正利用防止
今やネット上で入力した情報はどこから流出するかわかりません。
オンラインショッピング等でデビットカードでお買い物をしてしまうと、銀行口座の情報と紐づいているため即時に銀行口座から引き落とされてしまいます。
その点カナダのクレジットカードは日本のように期日に自動引き落としはされず、自ら指定した金額を支払わない限りは勝手に銀行口座から引き落とされることはないので、使った覚えのない金額があれば利用履歴から確認することができます。
※またこれに関しては、万が一詐欺にあってしまった時に私のようにデビットカードの情報を入れていると、先述した通り口座情報と紐づいているのでハッキングされた口座自体を新しく作り直す必要があります。
クレジットカードを作っておけば、口座はそのままでクレジットカードのみを新しくすれば良いからまだ楽だよと銀行の人に言われて、私はクレジットカードを作りました!
クレジットヒストリーが作れる
クレジットヒストリーとはクレジットカードを利用した履歴です。
カナダで長期で滞在をする上で、家や車を買うためにローンを組みたい、ビジネスをしたいとなった時に、クレジットカードを利用して、使った金額をきちんと返済をしている良いクレジットヒストリーがあればそれがあなたの信用を証明してくれます。
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当たり前だと思った人もいるかもしれないですが、海外生活を始めたばっかりだと意外とわからないものなのです。
これらを知っておくだけでも同様の詐欺被害を少しでも予防・対策できるかなと思ったので、ぜひ覚えておいてほしいです!
さいごに
ブログを始めたら絶対にこのお話はシェアしたいと思っていました。
当時は本当に誰も頼れる人がいなかったのですが、あの時とった自分の行動が一番良かったなと思うので自分を褒めたいです。(その前に詐欺にあう前に気づいてほしい)
とにかく今こうやって良い勉強したなって笑って話せるのは間違いなくあのご夫婦のおかげで本当に本当に本当に!!ありがとうございました!!!!
ということで今回は、バンクーバーでワーホリ中に電話詐欺にあったけど無事に送金キャンセルできたお話しでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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