今回はカナダのBC州で低用量ピルが無料だという話を聞いて、実際に私がバンクーバーで低用量ピルを処方してもらったお話です。
海外と日本のピル事情の違いについてもみなさんにも知ってもらいたいなと思ってシェアします。
もちろんメリットもデメリットもあるので、私がカナダで処方してもらおうと思った経緯や実際に処方されたピル等を体験談とともにお話しようと思います。
※この記事では実際にピルを処方してもらった体験談をメインに書いていこうと思っているので、低容量ピルについての説明はざっくりとしていきます。
服用に関するメリットやデメリット、リスクや飲み方等に関しては病院で説明を受けるなどしてから、
ご自身の責任での使用判断をお願いします。
低容量ピルとは
低容量ピルにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)というの2種類の女性ホルモンが含まれているため、正しく取り入れることで月経や妊娠をコントロールすることができます。
英語ではBirth Control Pillと言い、その名の通り妊娠をコントロールできるピルという意味ですね。
・エストロゲン 妊娠の準備を進めるホルモンで、排卵期に向かって徐々に増えていきます。
・プロゲステロン 妊娠の継続をサポートするホルモンで、排卵期が過ぎると分泌されるようになります。
これらのホルモンの働きで子宮内膜が厚くなりますが、妊娠しなかった場合にはそれが不要となりこれらのホルモンが減少し、子宮内膜が剥がれ落ちる現象が起こります。これが月経ですね。
避妊の効果が99%以上あり、コンドームや緊急避妊薬よりも避妊効果が高く生理痛や月経前症候群(PMS)にも効果があるため、経口避妊薬とも言われています。
ピルのタイプには1シートに21錠入っているタイプと28錠入っているタイプがあり、毎日決まった時間に服用します。
21錠タイプは実薬のみが21日分入っており、7日間の休薬期間は自分で管理する必要がありますが、
28錠タイプは実薬21錠と偽薬7錠が入っているので、7日間の休薬期間(22〜28日)のところはプラセボ(偽薬)になっており、その間も毎日飲み続けられるので再開時の飲み忘れを防ぐとこができます。この休薬期間の7日の間に生理が来る周期となります。
参考文献:低用量ピル – あおぞらクリニック
海外の低容量ピル事情
低用量ピルはWHO(世界保健機関)も推奨するほどで、カナダだけでなく今や世界中の女性が使用しています。
フランスやドイツの普及率は30%以上ですが日本での普及率はわずか3%程度とのことです。
先進国の中ではかなり遅れているという結果が出ています。
日本での普及が遅れている理由としては以下が挙げられます。
・ピルの認可が遅れた
・産婦人科を受診しなければ入手できない
・低容量ピルについての正しい理解が得られていない
・性教育の遅れ
海外では、低用量ピルが薬局で買えることや安価であることも普及率の高さの理由の一つにもなっているようです。
また性教育に関しても日本でいう園児くらいの年齢から行われており、性教育に割く時間も圧倒的に長く幅広い視点で行われています。
BC州で避妊の無料化が開始
カナダではBC州が国内で初めて2023年4月から処方箋による避妊の無料化を実施しています。
無料で処方が受けられるのは、BC州健康保険制度(MSP, Madecal Services Plan)にを持つ州民で、年齢や性別の制限はありません。
MSPでカバーされるのは、一般的に用されている60以上の避妊法で、それには経口避妊薬(ピル)、皮下注射やインプラント、IUD、プランB(モーニング・アフターピル)なども含まれています。
詳細についてはこちらのBC州のHPからご確認ください。
【体験談】低容量ピルを実際に処方してもらった話
留学やワーホリなどでカナダに居住している人の中には、急な生活環境の変化によるストレスから生理周期が乱れたり、PMSが重くなったりする人もいるようです。
私もその一人で、少し前から生理周期が一定でなくなったり、生理がきても2日で終わったりする現象が起きて少し不安にな。
そこでインターネットで低容量ピルについて調べたところ、
私は現在MSPに加入しており、加入している人は無料で処方してもらえるそうなので、これを機に一度試してみてもいいかなと思いで軽く調べてみました。
すると調べていくうちに低用量ピルの服用によるメリットやデメリット、海外での普及率の高さ等を知りました。
よし、やってみよう!となったのが経緯です。
オンラインで処方してもらえるサイトもあったのですが、私は初めてだったので一度クリニックに相談に行きました。
今回私が行ったのはこちらの記事でも紹介したクリニックです。
もうあれからずっとこのクリニックにしか行っていません。
そしてこのクリニックには薬局が隣接しているので、診察後にそのままその薬局で無料で処方してもらいました。
ということで、MSPに入っていたので診察から処方までが本当に全て無料でした!
私が処方してもらった低容量ピルはこちらの写真のものです。
一箱で1ヶ月分なのでこれで3ヶ月分です。
28日タイプのものですね。こちらのピルを今月の生理が始まった日から毎日決まった時間に飲み始める予定です。
まとめ
私の友人には、低容量ピルの副作用があって使用を断念したという人も実際にいます。
正しく取り入れることでたくさんのメリットもありますがデメリットももちろんあるので、
世界に一つしかない大事な自分の体とよく向き合って、取り入れるもののことはきちんと自分自身の責任で調べたりクリニックで聞いたりして、判断するようにしましょう。
今回もしこのピルが私の体に合わなかったとしても、私は自分の体と向き合ういい機会になったなと思っています。
先ほどお話したように日本での普及率はまだ低いので、
もしこの記事を読んでくださっている誰かのきっかけになって、その人の重くて苦しい生理痛が和らいだり、
体にいい影響をもたらして今後の人生がさらにハッピーになったら嬉しいなと思って今回はこちらの記事を書きました。
少しでも皆さんの役に立てたら嬉しいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
Have a nice day!
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